13連騰で最高値更新するインド株指数

皆さん、おはようございます!
少し間が空いてしまいましたが、本日こそはブログを書いていきますよ!笑

今回は、株式投資で話題のインド株について解説していきます。
※本動画内容はYouTube動画でも解説されています。

1. なぜインドが注目されているのか?

インドと言えば、2023年に人口が中国を抜き世界一になったことが話題ですよね。

2010年代は中国の経済成長が凄まじく、第一次米トランプ政権下における米中の貿易摩擦は、世界経済へ与える影響の大きさから非常に注目されていました。
しかしながら、2020年代に入り、中国の経済の頭打ちが垣間見えてきました。景気の悪化から若者の就職率も低く、かつての勢いのある中国は見る影も無くなりました。

この中国経済の失速感が、丁度人口増加の頭打ちの時期に現れ始めたというところが、経済と人口が密接に関係していることを物語っているように思えます。
現在の中国では高齢化が進み、人口減少が進んでいくと考えられてきます。少し前の日本のような状況かもしれません。

テレビCMなどで、「日本は課題先進国だ」と言われていたりしますが、人口問題に関しては本当にそう思います。世界の多くの国がこれから日本の後を辿るようにして、少子高齢化による人口オーナス期という課題に直面していくことでしょう。

日本では今まさに少子高齢化による社会課題が表面化しており、社会保障費用の増加、働き手の不足、増税等、深刻化しています。近年は、毎年国内死亡者数(日本人)が過去最多を更新し続け、人口減少スピードが増しています。米実業家のイーロンマスクは以前、日本はこのままいけば国が消滅するとTweetしていましたが、その通りだと思います。

少し話題がそれましたが、前段で主張したかったのは、人口が国に与える影響は凄まじいということ。
その観点からインドは生産年齢人口(働き手)がこれから益々増加します。人口ボーナス期の入口に差し掛かったような段階ですね。お年寄りの数に対して圧倒的に働き手の数が多いため、お年寄りを支えるための働き手一人当たりの経済的負担も軽減されるでしょう。

また、生産年齢に該当する人は消費を活発にするため、個人消費がより大きくなることが予想されます。結婚、子育て等、様々なライフイベントがあることを考えると納得できますね。
消費が大きくなるということは、企業の経済活動もより活発的になるため、経済全体の循環が好転していきます。

このため、人口ボーナス期にこれから突入する世界一の人口を誇るインドが、株式市場において注目されている訳です。もちろん、他にも注目される理由はあるとは思いますが、やはり一番は人口増加による経済成長と言えるでしょう。

2. インド代表株式指数のSENSEXとNifty50

インドにおける注目の株式指数があります。それは、SENSEXとNifty50です。米国でいうダウ平均、S&P500や日本の日経平均のような位置付けです。

ここ1~2年で様々なインド株指数ファンドが誕生していますが、その多くがSENSEXとNifty50連動となっています。
特にNifty50は1995年から開始されており、日米と比較してかなり新しい指数となっています。

今回は、各指数のセクター情報は書きませんが、この後中心に取り上げるNifty50のセクター分類で最も大きいのが金融セクターとなっています。経済発展が著しいインドにおいては、金利をある程度高めに設定していても企業はお金を借りて事業投資に使う傾向にあるため、金融業での利益が大きくなる訳ですね。バブル時代の日本のようですね。超低金利の今の日本からは考えられない世界観ですが。。。

3. インド指数(SENSEX, Nifty50) vs 米国指数(S&P500)

米国の有名な株式指数としてS&P500が挙げられますが、今回はインド株指数のSENSEXとNifty50とパフォーマンスを比較してみました。 (各指数に対応するチャートの線色は、画像下に記載しています)

切り取る年代によってパフォーマンスに差が出てしまうことはご容赦いただきたいですが、今回は過去5年間で、コロナショック以前の2019年後半からの成績比較となります。

新興国株ということもあり、コロナショック時の打撃はSENSEXとNifty50の方がS&P500よりも大きくなっていました。しかしながら、その後の伸びはS&P500をも凌ぎ、2020~2021年末にかけてのGAFAによる米国株の伸びと同等以上と考えると凄まじい勢いですよね。2022年に入り、米国が金融政策転換により不安定相場が続く中、インド株はそこまで崩れることはなく、2023年以降一気に伸びてきました。2024年9月現在における過去5年間のパフォーマンスはS&P500を超えるというインド株指数の勢いは目を見張るものがあるようです。

赤色: Nifty50、橙色: SENSEX、青色: S&P500

4. 驚異の13連騰でNifty50が最高値更新

8月頭の日本株暴落は記憶に新しいですが、その際、米国株やインド株も日本株までは行かないものの同様に株価を下げていました。

しかしながら、その後の下落からはすぐに立ち直り、気づいてみれば直近13日連続増加で過去最高値更新という凄まじい成績を残しているNifty50です。尚、SENSEXも類似した成績となっています。

この伸びを牽引するのが、冒頭でも触れた人口増加に加えて、中間層の拡大です。

尚、7月時点での投資信託運用残高は3兆円台に上り、過去最高を更新しています。これは、これまで以上に多くの投資家がインド市場に関心を寄せている証拠と言えるでしょう。

5. インド指数連動の投資信託

最後に、インド指数(SENSEX、Nifty50)に連動する注目の投資信託について、解説していきます。

インド株投資信託は信託報酬をはじめとする手数料が高いことが投資障壁の一つとなっていましたが、2023年から続々と新規のファンドが立ち上がっており、手数料を低くする競争も激化しています。

現段階で、最も信託報酬が低いものは0.2%台のauAM Nifty50インド株ファンドになりますが、純資産額は下の表に記載したファンドの中では最も小さくなっています。

純資産が小さいファンドは、基準価額が大きく下がり、資金不足によりファンド運営に支障が出る場合、強制的に償還されてしまう可能性もあるため、確認しておく必要があります。

理想は、資金が潤沢に集まっており、かつ、手数料も年0.1%程度まで下がることですね笑

6. 最後に…

これまでインド株に関連する情報を見ていきました。

今後も生産年齢人口増加による経済成長が続くと考えると、インド株に投資をするのは一つの選択肢としてありかもしれません。

ただし、インドは新興国株であり、リスクは大きいこと、株式投資における法整備など投資環境は、米国や我らが日本と比較すると、まだまだ未熟である点は忘れてはいけません。

コア・サテライト戦略を用いるならば、サテライトの一部として小さい割合で組み込むぐらいの気持ちで始めるのが良いと思います。あくまで投資判断は自己責任ですので、自分が良いと思ったものに、自分のリスク許容度に見合った範囲で投資をするようにしましょう!

それでは、また次回の記事をお楽しみに!!!

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