大企業から独立起業して思うこと

皆さんこんにちは!ご無沙汰しています。
昨年末に起こった身内の不幸から8ヶ月が経過し、残された私たち家族も次の人生に向けて、少しずつではありますが気持ちを切り替えて前進しています。

大企業の管理職を20代から続けてきた私ですが、今は完全に独立して、ベンチャー企業の経営をしています。自社も2期目の折り返し地点に入り、これまでの経験を通して色々と思うこともあるので、今回は「大企業から独立起業して思うこと」と題して、記事を書いていきます。

大企業時代との違い

大企業で働いていた時との違いは下記になります。

  1. 平日・休日の感覚が薄れる
  2. 自分の仕事は自分で決める
  3. 報告や承認取得の手間がない
  4. 人間関係のストレスが減る
  5. 給与は全て業績次第
  6. 大企業の看板は大きい

それでは、順番に見ていきましょう。

1. 平日・休日の感覚が薄れる

恐らく、これは独立・起業した方の事業内容に寄る部分はあると思います。業務委託で会社員と近しい働き方をしている場合は、あまり会社員時代と変わらないでしょう。
対して、自分達で0から事業を起こす方や、請負業務でも時間的な制約が無い業務の場合、平日・休日の感覚が薄れていく可能性があります。私も現状、定例の顧客会議や社内会議が無い限り、曜日の感覚はあまり持っていません。というよりも、働く時間帯の自由度が高いため、休日に働いても、平日に働いても良いわけです。もちろんこれは従業員ではなく、役員という立場であるからこそにはなりますが、起業する方は十中八九、役員になるかと思います。

スケジュールの自由度が高いことの良い点は、平日に休暇を設けることで、食事やレジャー施設が圧倒的に空いています。逆に、週末に業務を行い平日休暇の補填をすることも可能です。
反対に注意すべき点としては、自らで時間の使い方を自制できない場合、ダラダラと時間を使ってしまう場合があることや、逆に働き過ぎで過労気味になってしまうことがあります。

大企業時代は就業規則が充実しており、自分のスタイルに合わない場合は、規則を変えられないことへの苛立ちを覚えることもありますが、そのルールがあるからこそ、体調が保全され、一定の規律を持って働くことができているとも言えます。独立して改めて、大企業の社内規則の偉大さを感じた瞬間です。

2. 自分の仕事は自分で決める

これも1番と同じく、会社の事業内容に寄る部分が大きいかと思いますが、自らが感じた課題感を改善するために事業アイデアを企画し、事業を作り上げていく形の働き方の場合、周りのメンバーと協力する必要性はあるものの、事業計画を立てるところから、自らが何をしていくのか、それを自分で決めることになります。

自分のやりたいことをやれるというのは非常に気持ちの良いことです。一方で、事業責任は全て自分に跳ね返ってくるため、事業が頓挫した場合の後始末は、当然自らが行うことになります。逆に、上手く行った場合は、収益は青天井であり、故人が受け取る給与も大きく設定することが可能になるでしょう。

3. 報告や承認取得の手間がない

大企業で働くサラリーマンの場合、報告、根回し・調整、承認取得業務は非常に重要になります。上司の承認を得るために、時に根回しに大変な労力をかけていくことも必要となります。
これに対して、独立起業した方の場合、自らが企業トップになりますので、報告や上司からの承認取得に時間を割く必要がなくなります。逆に、自らが起業した会社組織を大きくしていく場合、自分が承認をする立場になるため、承認のためのフローチャートなど、社内ルールの整備をすることは大切になるかと思います。就業規則の時にも触れましたが、大企業のルールは従業員からすれば一見面倒なものに見えますが、経営者の目線から見ると、洗礼されており、業務効率を追求した結果とも感じます。

4. 人間関係のストレスが減る

これは大企業に限った話ではありませんが、会社員として組織の一員として働く以上、人間関係は避けては通れません。いかに自らにとって心地の良い人間関係を築くことができるかは、会社員としてキャリアを登っていくためには必須の能力といえます。ですが、無理のし過ぎはかえって身体・精神に悪影響を及ぼす可能性があるため、おすすめはしません。世界には80億人以上の人間が存在する訳で、当然自分に合う人もいれば、合わない人も存在します。

会社員の場合、自分に合わない人とコミュニケーションを取らない道を選ぶことはなかなか難しいですが、独立している場合、自分と働く相手は自分で決めることができます。自分と気の合う人たちと働くことは、精神的に良いためか、モチベーションの向上につながり、仕事の成果にもつながっているように感じています。

5. 給与は全て業績次第

大企業の良さは何といってもその安定感です。盤石な顧客ネットワークを築いており、財務基盤もしっかりしていることが多いです。そこで勤める従業員は、毎月固定で必ず給与が受け取れます。もちろん、評価に基づく報酬として賞与も存在していますが、業務パフォーマンスに関係なく、固定給がもらえるというのはありがたい話です。

経営者になって分かったことですが、会社は人を雇用するのに沢山の費用をかけています。宣伝広告、採用費用(エージェントを使用すれば就職者の年収の3割ほど)、研修・教育費、これに加えて、従業員に支払う月給額面分+労使折半の社会保険料が加わります。つまり、皆さんが受け取る給与よりも多く会社側は支払っていることになるため、この分の収益を会社にもたらすことができていない場合は、赤字社員という扱いになる訳です。

日本の大企業では影響力の強い労働組合が存在していることも多く、会社都合でクビを切ることは非常に困難です。大企業で働いていた時よりも、独立した今の方が、大企業勤めの安定感の偉大さを感じています。

6. 大企業の看板は大きい

5番に加えて、大企業の偉大さについて、独立後に気付いたことがあります。それは、大企業の看板の大きさです。これは自社の製品・サービスの営業、資金調達をする時に感じることがありますが、大企業時代は管理職として権限を有しているポジションであったこともあり、多くの企業が目の色を変えて名刺を渡してきた覚えがあります。こちらから話をしに行った際も、快く時間を空けていただいたことも多々ありました。

独立後は良くも悪くも自分の実力が表に出ます。これまでの経験、考え方など、短い時間の中で如何に相手に信用してもらえるか、戦略を持った話術、仕草が非常に重要になると感じています。

結論

大企業も独立起業も両方良し悪しがあり、それぞれの状況を自分は楽しんでいるような気がしている。
会社員時代は、如何に人間関係を構築し、根回しを徹底するかや、社内プロセスを熟知し、効率的に成果を挙げ、昇進していくかをゲーム感覚で楽しんでいました。
起業してからは、自らの発想に基づいて行動をすることができる環境を存分に楽しんでいます。

まだ、自分自身どちらの立場が自分に合っているのかは判断しかねていますが、当面は会社経営を続けていくつもりです。大企業管理職、海外勤務、副業、フリーランス、企業経営といろんなことを経験して見えてくることがあると信じて、これからもひたすらに努力を続けていきたいと思います。

あくまで、私の意見になりますが、上記参考になる方がいらっしゃれば幸いです。
それでは、次回の記事をお楽しみに!

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