初めての確定申告に挑戦!

2021年からYouTuberとして個人事業を開業した私は先日、人生初の確定申告(青色申告書使用)を行いました。今回は、実際に使用したツールや進め方について分かりやすく解説していきたいと思います。これから事業を始める方、確定申告って実際どうやって進める?面倒なの?と言う疑問を少しでも払拭できれば嬉しいです。

確定申告が必要な人とは?

日本では会社勤めのサラリーマンの方が多いかと思います。基本的に企業が源泉徴収と言う形で皆さんの給与から税金や社会保険料を天引きするため、企業からの給与収入のみが収入に当たる方は、確定申告が必要ありません。

しかし、サラリーマンでも下記の例に該当する方は確定申告が必要になります。

  • サラリーマンで副業年20万円以上の所得(収益−経費)のある方
  • サラリーマン年収2000万円以上の方
  • ふるさと納税5箇所以上行う方
  • 投資のキャピタルゲインがある方(特別口座源泉徴収ありにされている方は必要ありません)
  • 米国株投資て受け取ったインカムゲインに対して外国税控除を適用したい方

などなど、、、

最近では、副業を解禁する企業も増えてきていますよね。また、ふるさと納税についても東京在住者の多くの方が利用したことで、東京の地方税収入が激減していることが最近話題になりましたよね。

と言うことで、年々確定申告が必要になる方も増えてきているのではないでしょうか。

私も、2021年は多くの挑戦を行った年であり、確定申告が必要になりました。

  • 個人事業の開業(年20万円以上の所得)
  • 米国ETF運用スタート(インカムゲインの外国税控除の必要性)
  • ふるさと納税の活用

特に個人事業に関しては、年始に開業届と青色申告書申請書を地方税務署に提出しておいたこともあり、青色申告書を使用して確定申告を行いました。(開業に必要な手続きはこちら)

確定申告って何するの?

私のように青色申告書の恩恵を享受したい方は、複式簿記による帳簿付を行う必要性があります。青色控除を使うことで様々なメリットがあります。最大65万円の控除を利用できたり、経費の一括申請上限UPなど、帳簿をつけるめんどくささを乗り越えた分のメリットは大きいです。

私は会社勤めの中で、財務・会計部門に所属していたことがあるため、簿記の基礎はある程度理解していましたが、何も知らなくても、これから説明するツールを使えば簡単に帳簿作成可能です。

使用した会計クラウドサービスは?

私は、クラウド型の会計サービス「マネーフォワード(MF)クラウド」を活用して確定申告に必要な書類作成を行なっていきました。

まじでめちゃくちゃ簡単です!笑

FreeeかMFクラウドかで迷いましたが、なんとなくでMFクラウドを活用してみました。どちらのサービスも1ヶ月無料期間が与えられるため、確定申告の時期にアカウントを作れば、1回は無料で確定申告を乗り越えられます。

65万円の青色申告特別控除を受けるには、「主要簿」として複式簿記で記帳する「仕訳帳」と「総勘定元帳」のふたつを作成する必要があります。本来であれば、簿記の基礎を学びながら試行錯誤して作成しなければならないこれら書類ですが、MFクラウドを使うことでとても簡単に作ることができます。

MFクラウドの操作手順を解説!

1. 開業費、事業資金の入力

初めに行ったことは、開業するために必要となった経費(開業費)の入力と事業開始時の資金入力です。

私の場合は、開業前にゲームキャプチャボードを購入したのでこちらを開業資金として計上し、普通貯金の10万円を運転資金として事業をスタートさせたので、こちらを事業開始時の資産として入力しました。

2. 仕訳登録

まずは、事業で得た収益を入力していきます。私は毎月Googleからアドセンス費を支払いがあったので、月毎に入力しました。

次に、経費計上を行いました。事業を行なっている方であれば、いろんなものを事業のために購入している方が多いますが、それらは経費として計上することが可能になります。税金は事業で上がった収益から経費を除いた所得部分にかかるため、経費が多ければ多いほど節税につながります。もちろん、無駄にものを買って経費として計上していては手元に残るお金が減りますので、本末転倒です。事業運営に必要であった購入分に関しては、きちんと経費計上していくことが大切です。

私の場合、2021年に開業したのはYouTuber業務になりますので、ゲーム実況に必要な機材(マイク、ゲームキャプチャボード)、動画編集に必要なもの(PC、マウス、Google cloud、Adobe Premiere)の費用を経費として計上しました。

一番簡単な仕訳作成の方法は、クレジットカード連携機能を活用することです。仮に、事業用でクレジットカードを作成している場合は、この機能を活用することで、購入したものの日付とともに仕訳作成が自動で進んでいきます。私用と混同してクレジットカードなどを使用している方は、マニュアルで仕訳作成をすることも可能ですのでご安心を。時間が多少かかるぐらいで手動でもさほど難しくありません。

3. 固定資産の登録

10万円以上のものは固定資産として会計上、計上する必要があります。私の場合は、18万円のPCを購入していたので、こちらは経費としてではなく、固定資産として今後3年に渡って減価償却を行なっていきます。尚、青色申告書にて確定申告を行う方は、30万円までの資産は経費として計上できる制度を活用することも可能ですので、とりわけ売り上げが多く初年度から出ている方はこの制度を活用して所得を減らすと良いかと思います。

4. 家事按分の経費登録

コロナ禍に入って、自宅で仕事をしている方も多いかと思います。私も普段は家で作業を行なっているため、使用している面積、時間で賃貸の家賃を按分し、経費として計上しています。同様にして電気代も按分計上しています。とりわけ、燃料費高騰で電気代も上がっていますから、個人事業を開業していて自宅を事務所としている方はぜひ活用したい制度ですね!

5. 仕訳帳と補助元帳で入力内容を確認

仕訳帳では、登録した仕訳の分類や金額、日付が間違っていないことを確認します。補助元帳では、手元の資金と収支が合致するかを確認します。

ここまでこれば、自動的に青色申告を使った確定申告に必要な書類(仕訳帳と総勘定元帳)は既に自動で出来上がっているので、確定申告完了までのステップはあとわずかです!

6. 事業収入以外の収入情報の入力

会社勤めの方は、年末調整の後に会社から源泉徴収票を受け取っているはずです。そちらに記載の情報を全て入力していきます。特に税金、控除関係(基礎控除、社会保険料)等は間違いなく入力していきましょう。無駄に税金を追加で払わされることのないように!

加えて、投資から得たキャピタルゲインやインカムゲインのある方、不動産収入のある方も必要情報を入力してください。

7. 医療保険控除、住宅ローン控除、ふるさと納税などの寄付金控除の入力

各種控除のある方も漏れのないように入力して節税につなげていきましょう!

医療保険の支払いや住宅ローンのある方、またふるさと納税を行った方もきちんと支払い金額を入力していきましょう。

私は、保有する米国ETFから得た分配金に対して外国税額控除を申請したかったので、その情報も入力しました。

確定申告書類の提出

MFクラウドでは、これまでの情報を全て入力し終えれば自動的に確定申告書類が作成されます。

私の場合は、下記の資料を税務署へ提出しました。

  • 確定申告書(第1表〜第3表)
  • 所得税青色申告決算書(計4枚)
  • 本人証明書コピー
  • 源泉徴収票
  • 医療保険料控除証明書
  • ふるさと納税証明書
  • 米国ETF分配金証明書

マイナンバーカードを使ってe-taxでonline申請をしたかったので、年始にカード申請をしていましたが、残念ながら2ヶ月近くたっても交付書が送られてこなかったので、今回は面倒ですが郵送にて提出しました。

確定申告書提出後間も無くマイナンバーカードの交付書が届きました笑 来年こそは絶対online申請します!

以上!初めて青色申告書を使って確定申告をしてみたの回でした!クラウド会計ソフトを活用して書類作成すると物凄く簡単に申請書類を作ることができました。しかも無料期間だったので、費用は無料!今後はさらに事業を拡大していこうと考えているので、確定申告のやり方が分かって不安が大分軽くなりました!

皆様もぜひクラウド会計ソフトを使って手軽に確定申告を進めてくださいね〜

それではまた!

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