私は運良く入社3年目で大企業の管理職になった訳だが、先日私の所属する企業の中で新卒採用面接を行なったので、その時に思ったことを伝えていきたいと思う。
まず思ったこと。。。
私以外の面接官の年齢高すぎ。。。
若者の気にするポイントが全然捉えられていない。。。
私は現在28歳で、これから新卒で入社予定の20代前半世代のことを全て理解しているとは到底思わない。それでも、私以外の50代管理職のおじさん達の多くの方よりかは理解しているつもりだ。
大前提として、なぜおじさん達は今の若者世代が「一生同じ企業で勤め続ける終身雇用」前提で話をするのだろうか。転職も簡単にできて売り手市場のこのご時世、大企業あるあるのつまらないトレーニングや業務で1~3年使っていたら、自ら動く若者はどんどん抜けていくだろう。私は運良く環境にも恵まれて(自ら作り出すように働きかけたのもあるが)座学トレーニングなし、即実践業務の充実した時間を入社後数年続けることができた。しかし、現実問題ほとんどの大企業では下記の特徴が残っているのも事実だ。
- 本人の意思と関係ない理不尽な部署配属(入社時希望の配属先、仕事内容につけないことが多々ある)
- 入社後数年はトレーニングという名目で雑務に追われる、もしくは同じ業務を数年行う
- 裁量はほとんどない
- 地方への理不尽な転勤
- 若手の意見はほとんど取り得れられない
※もちろん全ての大企業に当てはまるわけではありませんし、上司による部分も多いと思います。私も少なからず自分が統括する部署では上記問題は撤廃するよう心がけています。
さあ、上記項目を目にして若者は何を思いますか?
20、30年前であれば、この現実を目にしても10年働けば徐々にポジションが自動的に上がっていき、給与や裁量も上がっていく年功序列制度が成り立っていたからこそ、我慢できていた人も多いのではないだろうか。
でも今の時代は令和です。平成でも、ましてや昭和でもありません!
社会保障費はどんどん上がり、手取り収入は減少。日本企業の収益自体上がっていないから、会社全体として給与の上がりは見込めず、特に年功序列で給与が実力と関係なく上がりきった高年齢者の多い企業ほど、若者に支払う給与が残っているはずがありません。これから入社して10年、20年大企業1社で働き続けても、先人達のような手取り収入になることはまずあり得ません。
今大企業で働いている方、周りを見渡してみてください。管理職に20代の人はどれだけいますか?30代を含めてもそんなに多くないのではないでしょうか。
これに加えて、未だ副業を禁止している企業すらあります。私からすると、手取りがあがらず、年功序列制度も崩壊、自らの希望する業務が行えなかったり、裁量もなければ、そりゃあ辞めますよ笑
「若者を甘く見るな!」と今の日本社会に言いたいです。
自ら動く若者はそんな昔と同じ制度ではやめていきます。
日本の若者に言いたいことは、
「社会の言いなりになるな!何も考えていない奴は国や企業に搾取されて終わりだぞ!!」
私は管理職に上がり年収が1000万円を超えました。いつも言いますが自慢をしたい訳ではなく、そこで気づいたことを日本の若者に伝えたいのです。税金、社会保険料えぐいです。笑えないぐらい取られるぞ!
そこからたくさん税金や社会保険の仕組みについて勉強しました。今後はその内容についても、若者が今知っておくべき部分に絞って分かりやすく発信していきたいと思います。
また、若者によく何を勉強しておくべきか聞かれるので、現在の私の回答をすると、
- 英語、海外留学
- SNSでフォロワーを増やす
- フリーランスとして、仕事を受注する経験を持つ
上記、全て大学生のうちに行なってください。
日本の若者よ!昔みたく、先輩と同じレールに乗っていては行き着く先は地獄になりかねないぞ。
※先人達と同じレールとは、大学学部or院卒→大企業1社で定年まで働くことを意味しています。
先人達の生き方を否定しているつもりは全くなく、単純に生きている時代が違うので、そこに合わせた人生設計をせよ!と若者達に言いたいだけです。
それぞれの項目ごとに、なぜ学生のうちに実行しておくべきか理由を説明していきます。
1. 英語、海外留学
まずは日本の現状を理解してください。超少子高齢化社会です。だからこそ、社会保険料が増加して手取り収入が減っているのです。個人的には、海外の投資家たちも徐々に日本の経済に見切りをつけている方こそ、日本の株価指数が上がっていない、円安が進んでいるのではないかとも思っています。
日本は島国。移民も受け入れません。働いて税金や社会保険料を納める生産人口は急激に減っています。そんな日本社会に対して、移民を受け入れ生産人口が増え続ける先進国である米国の経済、どちらに投資すべきか未来は見えていますよね。
日本の社会だけではまともに生きていけない未来が見えているからこそ、外を見て異文化を知ってください。日本は島国、海外に触れる機会は圧倒的に少ないです。海外に行くこと、異文化に触れることで視野は一気に広がります。加えて、英語を話せるようにすることで、海外の人との交流も可能になり、より海外文化を知ることができます。
日本政府は、現状の超少子高齢化の現状を踏まえて、海外に移住しようとする日本国民が増えていることを知り、金融資産1億円以上の資金移動には税金をかけ始めました。今の若い世代であれば、そもそも就業スタートを海外にすることで、日本で富を築いてから海外移住による多額の税支払いをすることなく、安い税金の海外で富を圧倒的に早く築くことができます。そのためにも英語を勉強すること、海外文化への対応に慣れることを推奨します。
これを言うと、特に日本の年配の方は「日本を捨てるのか?自国民としての誇りはないのか?」と言いますよね。
人によって回答は違うと思いますが、私は「生きていくために必要なことをしているだけ、そもそも現在の状況を作り込んだ政策を支援してきたのは日本の年配者達ですよね?」と返したいです。日本の高齢者の方々には今の日本社会を築いてくださったことに心より感謝しています。ですが、昔と同じやり方では今後は生きられないのです。今すぐ若者の考え方を変えたいのであれば、年寄り優遇な制度ばかりではなく、もっと若者に目を向けた制度を作ることを支援してください。
若者の方に、もし年配の方から「お金がないって、何にそんなお金を使っているんだい?」と聞かれたら、真っ先にこう返して下さい。「税金です。社会保障費です。」
もちろん、若者達にも動く勇気をぜひ持っていただきたいです。高齢者達が自分の望ましいような政策を作り込んだ社会に縛られたままで、何も行動しなければそれこそ思う壺です。やるべきことはたくさんあります。このブログを通して発信していくので、一緒に挑戦していきましょう!
ちなみに、芸能人みたくお金にある程度余裕のある方達の、子供をinternational schoolに通わせる率は年々上昇しています。みんな、今後日本社会だけでは生きていけないことを気づき始めているんですね。
2. SNSでフォロワーを増やす
SNSのフォロワーは金融資産と同等もしくはそれ以上の価値があると私は思います。Twitter、Instagram、YouTube、Facebook、TikTokなどなど、
今の時代、SNSを使ったビジネスの機会はとてつもなく大きい。上記に挙げたSNSの中で2022年3月現在YouTubeを除いては広告収入を得ることは難しい。それでも、SNS上にそれなりの数のfollowerがいることはinfluencerとして、社会的信頼を得ることにつながる。商品宣伝をしたい企業がタイアップの依頼をしてきたり、本の執筆の依頼がきたり、自らのアパレルブランドを立ち上げその宣伝に活用したりと様々な収益モデルが考えられる。
また、企業によってはSNS follower 何人以上になればinfluencer incentiveなる特別報酬が与えられることがあったり、そもそも採用時の条件にfollowerの数が記載されていることさえある。
SNSのfollowerを増やすには各SNSごとにコツがあるものの、共通して言えることは「一定のマーケティング力が必要になってくる」と言うことだ。どんなコンテンツを誰に向けて発信していくのか、それはどれくらい需要のあることなのか、それらを意識しながらコンテンツを作り込んでいくことが重要になってくる。
各SNSごとのコツとして、例えば私が収益化したYouTubeでは、
- サムネの工夫
- OP&mid-roll&EDの追加
- 動画構成
- 効果音やBGMの挿入
などが挙げられる。またTwitterやInstagramでは、
- 限られた文字数の中で表現をする
- スタンプの活用
- 見栄えの意識
などが挙げられる。
ターゲットをしっかりと意識すること、そして伝えたい内容をターゲット層に届くように表現すること、これらの能力は今後いろんな分野で応用が効くであろう。
また、自らを慕ってくれるfollowerがたくさんいることはそれだけで起業をする上で強みになる。何かを宣伝するときに、広告費を払う必要がない。それどころか、自身のECサイトなどに直接誘導して商品購入にもつなげることも可能になってくる。
3.フリーランスとして、仕事を受注する経験を持つ
今の時代、収益をあげる方法は無限に存在する。学生の時間のあるときに、プログラミングを学んでWedサイトやWebサービス、スマホアプリを作れるようになったり、動画編集の能力を獲得したり、Webライターとして書く能力を養ったりすることは社会人よりも容易なはずだ。またこれらの能力を獲得するにあたって、社会で既に働いている人が有利になるかと言うと必ずしもそうではない。むしろ吸収力の高い若いうちに能力獲得をしておく方が得策だろう。
これらの能力を飛躍的に高めるのに重要なことは「いち早く実践に移すこと」だ。今の時代、Crowdworks、ランサーズ、等でどれだけでもプログラミング、動画編集、Webライターなど求人があるはずだ。初めのうちは単価も安く、失敗もたくさんするだろう。しかし恐れずチャレンジし続けること、その中で仕事の受注の仕方を学んだり、様々な分野の人とのネットワークが構築できる。その信頼関係が成り立てば、仲介サービスを通さなくて直接企業から仕事の受注を受けることになっていくだろう。
ここまでできればもうフリーランスとして働く準備はできたと言ってもいいのではないだろうか。つまり、学生のうちに人生の選択肢が増えるのだ。企業勤めのサラリーマン1本と言う道だけではなく、フリーランスで働く、またはフリーランスと企業勤めの二刀流など色々可能になってくる。
最後に
今後の日本社会は超高齢化社会現象に伴ってより一層生きるのが厳しくなっていくことが予想される。
その中で、国や企業に搾取されないために、しっかりと国の制度や税金の知識をつけ、生きるために必要な能力を養うこと。そのための自己投資だけは怠らないように意識することが何より大切だ。
日本の人口比率から考えて、若者の意見が政策に反映されづらいことは間違いない。でも諦めず、若者の皆で一緒に社会に対して声を上げていこう。年配者だけでなく、若者にとっても暮らしやすいそんな社会を作るための努力を惜しまず、皆で努力をしていこう。
少しでもこの記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
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